Office TEAM101

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どの株があがるの?と聞いてくる人たちへ

タイトルのセリフを、私が株をやっている、と知ると聞いてくるひとは枚挙にいとまがない。

そういう人には私は決まってこう答える。

「そんなことがわかる人間はプロではない」

 

その質問に明確に答えることが出来る人間は、詐欺師かあらかじめもうすでに勝っている人間だけだ。

はっきり言っておくが、訳知り顔で明日上がる株と下がる株が確実にわかると言っている人間に話を聞いて、その通りにトレードしたとしよう。

あなたは十中八九、そのトレードで少なくない損失を出すことになるだろう。

 

大前提として、未来に、それが「すでに起こった未来」でない限り、確実に何が起こるか予測できる人間などいやしない。

そういうことを言ってのける人間は詐欺師か、「すでに起こっている未来」を人に知られていないうちに利用した人かのいずれかだ。もちろん、後者を選択することはほとんどの人が選択し得ないことだ。

 

たとえ、オマハの賢人ウォーレン・バフェットでも、イングランド銀行を負かした男ジョージ・ソロスでも、だ。

明日の引けや寄り付きで、株価がどうなっているのか、1週間後は、1月後は、1年後は、誰にもわかりはしない。みんな、そうなる確率が大きいというのを見つけてそこにポジションを投じた結果、そうなった、というだけのことだ。

 

実際のところ、これはトレードや投資の世界だけでなく、ビジネスでも選挙でも戦争でもなんでも一緒だ。なんなら人生とはこういう不確実性と向き合っていくことなのだ。

みんな、株価は「すでに起こっている未来」だと勘違いしている。それを予測できるものだと思っている。

それは大きな間違いだ。

そして、自分の感覚や主観でトレードし、うまくいかなかったらそれを誰かや何かのせいにして反省もしなければ努力もしなければ振り返りもしない。

そんなことで成功など出来るわけがない。これは、トレードに限った話ではないと私は思う。

 

では、投資とはギャンブルなのか?それも違う。明確な根拠もなければ基準もルールもない、感覚だけのトレードならギャンブルだろう。だが、その買い、売りの判断、市場にいつ入りいつ出るのか、そこに明確な根拠やルールがあって、その通りにやってみたときに明らかに優位性のある結果が出ていれば、それは優位性があるということになる。

 

だが、未来はどうなるかわからない。でもこうやってみたらどうだろうか、という仮説を立て、その仮説を検証し、歴史に学べば答えは出る。

 

その答えが常に勝利を呼んでくれるかどうか、は誰にもわからない。その確率を上げるための努力が出来るだけだ。

それはどんな世界でも同じだ。飲食店をやっていて、お客がたくさん来る日もあれば来ない日もある。それと一緒だ。

 

私はそういう意味ではこの世界も向き不向きはあるかもしれないとは思う。ただ、どこまで行っても確実、を追い求める人はこの世界には向かないし、ビジネスにも向かないと思う。

過去の確実にだけ目を向けて、将来の可能性を探すことが出来ないものにとっては、この不確実性がどんどん増していく世の中で、生きていくのはさぞ困難を極めることになるだろうと思う。

 

デイトレードは、不確実性とは何かを学ぶための最良の教材だ。

そこで得られる成長こそは、何者にも代えがたい経験となるだろう。

そのなかで、ツールやルールを学ぶこと以上に、自分と徹底的に向き合うことになる。だからこそ、普通では得られない利益と、人間としての大きな成長を得ることができるのだ。

本気で学びたい、と思う人を私は待っている。

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