奈良なう。
四半期ぶりである。前回は5月。
奈良の生徒さんは一介の主婦だ。
彼女はファイナンシャルプランナーの資格を持つ。以前ボランティアでやった資格試験講座の時の生徒さんだった。
前向きで頑張り屋で人当たりの良い素敵な女性だ。ご主人も懐の深い方で家計を全面的に奥さんに任せ、一切文句をいわない。
その彼女も、これまで何度も夫婦の危機はあったんですよ、と、いっていたが、自分が変わることで少しずつ良い方向に変わっていった、と言っていた。
夫婦は合わせ鏡だ。
他人同士がともに暮らすわけだからそこに互いへの思いやりがなければ上手くいくわけがない。
私は家庭を維持することには失敗した人間なので、純粋に互いにそうできているご夫婦というのは本当に羨ましい。
その彼女に、奈良の郷土料理である飛鳥鍋のお店を紹介していただきご一緒させて頂いた。
案内していただいたお店は素晴らしく雰囲気が良かった。元々茶室だった部屋を改修して客間にしており、庭には樹齢100年を優に超える松の木が鎮座する趣深いお店だった。
飛鳥鍋をいただきながら個別講義をする。
地頭の良い彼女はファイナンス理論の難しい講義もしっかりついてくる。
株式投資は人間の本能に逆らう学問だ。
ここをちゃんと理屈で理解してトレードに活かせる人は多くない。
私のトレード手法は原則このファイナンス理論に立脚した明確な根拠があるので、ファイナンス理論を理解していくことが、ツールでトレードをする中で体系的に理解して行けるようになっている。
今回は新しいツールの使い方とそのツールの使い方におけるファイナンス理論の考え方の講義だった。
真面目に真摯に前向きに取り組む彼女は他の生徒さんの良い手本だ。
こういう人の成功は早いんよ、と師も言う。その通りだろうと思う。
何事も、真摯に前向きに取り組む人間は必ずその中でなんらかの学びを得る。
そしてそれを実生活のなかでどう活かすかを考え行動する。
ファイナンス理論や金融リテラシーを、単なるお金との向き合い方としてしか捉えないのが普通だが、私の講義ではファイナンス理論の実生活の中での応用を話す。
トレードのためだけのものではないのだ。
そういう話も含めて、大変有意義な講義の出来た夜だった。