Office TEAM101

ライフマネジメントアドバイザー TEAM101のブログです。

かくあるべし日本の職人

私の友人に森田という男がいる。

彼は京セラ稲盛会長の盛和塾のメンバーだった男で、内装工事をデザイン・設計から施工まで一手に引き受ける会社を経営している。

 

大柄で酒が好きで豪放磊落な建築業界の男らしい、気持ちのいい男だが、なんといっても私にとっては彼の事業への思い、というか、経営者としての思い、というか、そこに共感できるところが大いにあり、友人づきあいをさせてもらっている。

 

そんな彼から、ちょっとした仕事を頼まれ、彼のやっている現場を訪ねることがあった。

そこでは、数多くの職人さんたちが、腕を振るって内装をくみ上げていた。

 

写真の彼は軽天、という、天井や壁などの躯体を立て、そこに石膏ボードによる壁を作っていく、という職人さんだ。仮にWさんとしておこう。

 

彼の作業を見ていると、あっという間に躯体が立ち、次から次へとボードが貼られていく。正確無比な電動ドライバーさばきで、どんどんボードと躯体をビスでつないでいく。

数十本のビスを1分もしないうちに打ち終わり、あっという間にボードを貼っていくのだ。

森田さんに聞くと、「いやあの人はめちゃくちゃビスうち早いよ。まだ若いのに大したもんだ」とそう言っていた。

彼は30代の若いお父さんで、奥さんとお子さん3人の5人暮らしだ。その腕1本で、家族を養っている。

休憩時間にいろいろと話をする機会があり、将来妻の実家の不動産業で、リフォーム工事に関わりたい、というような夢も語ってくれた。

 

なんだかんだいろいろあって、私は仕事の絡みで森田さんの会社の現場に出入りする職人さんたちによく話を聞くことがある。

彼らに話を聞くと、左官屋さんも、軽天屋さんも、大工さんも、クロス屋さんも、押並べてなかなか若い人が入ってこない、という苦労を聞いた。職人さんたちに言わせれば、

「しっかり仕事を覚えさえすれば、仕事はそんな簡単になくなりゃせんし、腕一本で食っていける。今は人手不足だし、頑張りゃ頑張った分だけ報われる仕事だと思ってます。世間様からはなんか3K仕事だって思われてんのかもしれませんけど、AIなんかにゃできない仕事だって、俺らは誇りをもってやってますよ」

 

AIや機械の発展によって、多くの人が仕事を奪われるかもしれない、という社会で、彼らは自分の腕一本で家族を養っている。

その技術は、日本人らしく、いついかなる現場でも研鑽を忘れない、謙虚な姿勢の下で、磨きに磨かれたものだ。

 

現場から帰るときに森田さんと話をした。

「どんなに立派なクリニックや人気の飲食店だって、俺たちがいなけりゃ店はできない。そんな人らがしっかり儲けて、社会に健全にお金が回っていくような、地域が元気になっていくような、そういう手伝いが俺らの仕事なんだ、誇りと自信をもってやってるよ」

と言っていた。

 

彼の眼は常にクライアントと、クライアントがどうすればより良い環境で事業に打ち込めるか、そしてそこにやってきたエンドユーザーのお客さんたちが、どうすれば、気持ちよくそこを利用して帰ってくれるのか、目先の利益うんぬんではない、そこに常に向いている。

そんな彼だから、先ほどのような優れた技術と人格を持った職人さんたちが集まるのだろう。

 

「仕事はまずお客さんだ。お客さんの為に俺らが何が出来るかだよな。思ってることをかなえてやりたいよな。で、儲けたら、まず従業員、次に会社、次に家族、それでも金が余ったら、社会貢献だよ。それが俺ら経営者の責任だよ。まだまだ、ちゃんとそうできてるかって言ったらわかんないけどね」

 

こういう経営者なら、誰だってついていきたくなるだろう。

 

 

解体。鳶。左官。電気工事。空調工事。軽天。大工。クロス張。

彼らのような、泥臭く、汗の匂いと埃まみれの現場で、顧客や社会の為に奮闘する人がいてはじめて、私たちは便利で豊かな生活を送ることが出来ている。

 

株式会社SPパートナーズという名を聞いたら、この記事を思い出して欲しい。

そして、何か内装のことで、困ったことがあれば相談してみるといい。必ず、あなたの期待に応えてくれるような、素晴らしい仕事をしてくれるはずだ。

 

www.sp-partners.co.jp