さて実際皆さんこのチャートをみて、ここから日経平均どうなると思う?と聞かれたらなんと答えるのだろう。
これだけ上がってたらそろそろ下がってくるんじゃないか、と思う人もいれば、いやいやまだまだ上がる、今こそ買いだ!なんていう人もいるだろう。
実際、6月の調整の時に、日経もやはりそろそろ危ないか、などと言っていた人もいる。まだまだ上がると言っていた人もいる。
それも、アナリストや経済評論家、また投資家なんかのいわゆるプロがだ。で、結果はこの通りだ。
実際、上がるか下がるかなんていうのを予測するなんていうのは何度でもいうが神の領域だ。私たちに未来は予測できない。予測した通りに結果がなったとしても、それは確率の問題だ。基本的に市場はランダムウォークが支配していて、予測は出来ないっていうのが大前提だ。
それでも、このチャートをみて、私に「どの株が上がるの?」と聞いてくる人がいる。私は「そんなのわかるんなら私は既に億万長者です」と答えることにしている。
あなたがチャートを見て上がると感じるのも下がると感じるのも、結局あなたの頭の中のバイアスによって生まれた幻想にすぎない。
事実を事実のまま見る、ということは、人間にとって本当に難しいことなのだ。
それが出来る人間などそうはいない。
決まり切った未来など存在しない。
相場の世界においてそれは、買うものと売るものの総意で決まるのだ。
その心理を読み切ったものが勝つ。その心理を突くことが出来るものが勝つ。
だが、それは天才の領域だ。
私たちは天才ではない。
その天才ではない一般人でも、金融市場で生き残り、利益を上げていく仕組みを作ることだ。
それも、そう簡単に出来ることではない。
どうすればいいか知りたいなら、門をたたいてくれればいい。
共に学ぼう。