これは、昨日、2024年6月27日、日本銀行調査統計局が発表した資金循環の資料から抜粋した家計の金融資産の前年比の図表である。
昨日、報道各社からも報道があり、現金も含めた個人保有の金融資産は2199兆円と過去最高に達したという。
これは、前年同月比で個人の金融資産は146兆円も増加している、ということであり、その額は国家の年間予算を軽く超える。
で、これを押し上げたのはなんだったのか。
2023:2024前年同月比(3月)では、
現金・預金 1.6:1.1(-0.5)
債務証券 5.7:6.5(+0.8)
投資信託 -0.1:31.5(+31.4)
株式等 5.7:33.7(+28.0)
保険 -0.6:1.0(+1.4)
年金・定型保証 -0.2:0.5(+0.8)
(単位 兆円)
という結果になっている。
これはつまり、現金や保険でしか資産形成のできていない人は、資産を増やすどころか下手をすればマイナスで、株式や投信などのリスク資産に金融資産を振り向けている人だけが資産を増やしている、という結果になる。
現金の割合も全体の金融資産の割合からだと半分近くまで落ち込んだ。
しかし、私はこれには罠があると思う。
ようは、この金融資産を株や投信などで増やした人たちの大半が、3月までの株高にのっかって、資産を増やしている。この様子がいつまで続くかはわからない。今後暴落おこれば、そこでまた多くの人が退場するのだろう。
これを防ぐのに、少なくとも2つのことが言えると思う。
❶ 金融市場に正しく向き合わなければ資産を増やすことはできない
❷ 金融市場に正しく向き合うには学習が継続的にできる環境にいなければならない
ピケティの法則ではないが、金融市場に正しく向き合うことは、今や将来設計をするうえで必要不可欠であり、勉強したくない、投資は怖い、などと言っている場合ではなくなった、ということだ。
あなたが受け入れようと受け入れまいと事実は事実だ。
あなたが選べばいい。
自分の人生を変えるべく、金融市場に向き合うことを選ぶのか。
それとも、
現実に打ちのめされ続けることを選ぶのか。
学びたいなら、その環境も方法もここにある。
変わることを選んだあなた、
ともに学ぼう。