昨日は例のサバイジャイでの講義だった。
サバイジャイの店主にカレーに作り方を伝授し、あとは自分で好きなようにアレンジして自分なりのものを作ってみてくれ、とお話したところ、タイカレーに寄せたい、ということをおっしゃっていたので早晩カレーは彼の店のメニューの一つになるのだろう。
もちろん、私が作れるものとは全く違うものになると思う。
さて、昨日の講義の中でもいろいろな話をしたが、一般の人の多くは、今に自分たちが見ている世界や社会が狭いのか、ということがまだまだよくわかっていないようだ、というのがよくわかる一日だったように思う。
というか、わかりたくないのかもしれないし、理解できないからあきらめているのかもしれない。
誰も厳しい現実の話なんか望んでない。それを忘れたくて生きているんだ、という人もいるのだろう。
だが、そういう人に待っているのは自分の人生を変えられなかった、ということを後悔しながら生きていく屈辱の人生だ。
自分の人生をより良いものに変えたいと願うなら、その為に具体的な行動計画を立て、その計画に適宜修正を加えながら実際に行動に移していくしかない。
その計画の中には必ずリスクが存在する。そのリスクをどのように受け止めるのか、という点については、多くの人がそのリスクを受け入れようとしない、ということが結果行動しない人を増やすことにつながってしまっている。
日本人の多くは過剰なまでにリスクをとることを恐れているくせに、そのリスクが顕在化している状態でなければ気づきもしない。リスクがすぐそばまで迫っていても、見えなければ何もしない。どころか、見えていても何もしない、という人が多い。
現状を変えるということがリスクに見えるのかもしれない。だが、そのリスクを背負い、価値ある人生をつかむために、自分の魂をささげた先にしか、本当の価値ある生は存在し得ない。
自分の心に蓋をして、見ないようにしたって、その蓋をした箱の中にはリスクと一緒に常に希望の光が入っている。
目を背けずに、自分が本当はどうなりたいのか、ということについて、自分は何者なのか、ということについて、もっと深く考えてみてほしい。そうやって出た答えが、あなたの人生の先を、明るく照らしてくれることだろう。
世界はどんどん不確実性を増し、本当に生きるのが大変で難しい時代だが、それでも、その中で何を選び取って生きていくのか、というのを決めるのは、
いつも、他の誰でもなく、あなたなのだ。
あなたの人生なのだから。