今日は師のことについて少し書こうと思う。多分こうやって書かれるのは恥ずかしがるか目立ちたくないからやめろと言われるかも知れないが、ともあれあまりネタもないので書いてみる。
昨日は15時から師の自宅に出向き、来年に向けての打ち合わせをした後飲んだ。
基本師は酒好きだ。伺ったらいつも嬉しそうにニコニコしながら招き入れてくれる。
で、あれやこれやと話をした後決まって16時頃から二人で飲みに出かける。
私がいつも自分の分を払おうとしても「ワシは人におごってもらうんが嫌なんじゃ」と言って絶対払わせてくれない。
彼は金持ちだが、基本高い店にはいかない。高い店などまだ現役のころにいやというほど行って、そこに幸せを見いだせなくなったそうだ。
「基本金持ちはケチよ」
彼の口癖だ。確かに、と思う。ケチでなければ金持ちにはなれないもんだろうと思う。
だが、彼はこれは必要だ、と思えば躊躇なく金を使うし、かわいそうだ、と思えばすぐに寄付をしたりおごったりする。
そうやって広島中の児童養護施設に彼は自分の運用で得た資金を寄付している。中でもとある施設にすごく思い入れがあるらしく、その施設の支援をしている団体が今年解散になってすごく残念そうにしていた。
そこには私も寄付をしようとしていたので、その話を聞いたときはショックだった。だが、寄付を受け入れるための仕組みを検討しているということだったので、早くそうなればいいなと思っている。
今日はコロナ禍の真っ最中にオープンした立ち飲み屋に行った。こういう店で気取らずに16時前後からあれこれ飲みながら話をするのがいつものながれだ。
彼は最初ビール、そのあと焼酎ロックと相場が決まっている。私はウイスキー党だが、最近1杯目をビールにするようになった。なんだかんだ彼の影響かもしれないが、最初の1杯がビール、というのが旨い理由が最近わかった気がしている。
私は彼がいなければ今のビジネスもできなければ今の私になることもなかった。どれだけ感謝してもしきれない。
師の「社会貢献」という強烈な意志が、ずっと私の生き方に影響を与え続けてくれている。お金で得られる幸福など些細なものであるということ。資産家には資産家の責務があるのだ、ということ。人を助けることによって得られる幸福こそ、真の幸福だ、ということ。そのために力をつけなければならない、ということ。
この毎月1度から2度はある師との酒席が、私の志をいつも正して軌道修正してくれる。
何のために起業したのか。何のために運用をやっているのか。そのために何をしなければならないか。
口を開けば早く成功しろ、早くここまでこい、と激を飛ばしてくれる。
自分よりもはるかに優れた人と飲む酒は本当に格別だ。
いつまでもお元気で長生きして欲しい。