今日は久しぶりに会う友人と一杯やった。
彼は人生の上で、非常に大きな決断をしたところだった。それについてであったり、今後についていろいろと話をしておきたいから、ということで話すことになった。
彼とのかかわりはそんなに長い付き合いではないが、いろいろと世話をやいてやったことがあり、友人というか先輩後輩みたいな関係だった。
その彼が確実に自分のこれからの人生を大きく変えることになるだろう、ということにチャレンジすることになったという話で、なんでそうすることにしたのか、と聞くと、私の影響だ、と言われた。
彼とはとある団体で一緒だった。私はそこを辞し、彼は残っている。彼は彼で、いろいろその後思うこともあったのだろう。
私のやり方や考え方には学ぶことが多かった、だから今でもリスペクトしてるし戻ってきてもらえるなら大歓迎だしそうなればいいと思っているけど、無理だっていうのもわかってる、だから団体のことなんか関係なくいち個人として友人でいてほしい、そう言っていた。
彼に団体をやめると告げたとき、彼は電話口の向こうで大泣きしていた。そんな風に慕ってくれていたのだというのもその時知った。
私は結果こういう形で新しい人、若い人が伸びてくるようになっているという現実からしても、あの時あの団体をやめて結果的にはよかったのだと思っているしなんの後悔もない。
しかし彼のように、私を慕ってくれて関わろうとしてくれる人が、私の周りには思いのほかたくさんいたのだ、ということを、辞めてから知った。それぐらい、多くの人から連絡をもらい、彼のようにコンタクトを取ってきてくれた。
そういう意味では、本気でやれば人に伝わるのだな、と思ったし、本気で向き合えば人は心を開いてくれるのだな、とも思う。
素晴らしい経験だったように思う。
気持ちに裏表がなければ、必ず真心として相手に伝わるものだ。それは言葉だけじゃなくて、その真心からにじみ出るものだ。
そんな風に、彼と酒を酌み交わしながらしみじみ思う夜だった。